ライナー
踊り子でも語ったのにライナーでも語るのかという感じですが、今日だけ。許してください。
ライナーは本当に僕の生活の1部であり、青春でした。
ライナーに乗り始めたのは恐らく中学二年の頃。
学校が終わると2人で都内をぶらぶらする悪友であり親友と、まだ185の運用だった湘南ライナー1号に乗ったのが始まりです。
それからはずっと学校が終わってからの楽しみ。常に通学のスクールバックにはカメラを入れ学生の本分とは外れつつも、楽しい、かけがえの無い日々でした。
親に怒られるからと、大船や藤沢で降りる時もあれば、今日は大丈夫と小田原へ行って少し遅いライナーまで撮って帰ることも。
朝は鵠沼第二踏切や鎌倉踏切。
大船や品川駅先など。
早起きで親にも沢山、迷惑をかけました。
そんなことにも付き合ってくれた友には感謝しかありません。
2020年の3月、湘南ライナー1号を含む数本のライナーが運用変更され、1号が215系の運用へ変わりました。
その185系でのラストにも友は付き合ってくれました。
最後はデッキで2人で思い出を語りながら小田原への旅をしました。
それからの1年は本当に、多くのライナーを撮影していました。
新宿発のホームライナーを、東京発の湘南ライナーをあちこち駆け回り、終着の小田原で色んな構図探し。
遅延したり、運休したり。
時には運転手さんと楽しくお話したり。
自らの日常の中での切り取りが本当に多かったと思います。
塾が終わってから撮る。学校が終わってから撮る。
そんなのばかり。
効率は悪かったですが生活の密着を深く実感する日々でもありました。
写真の難しさも楽しさも、教えてくれた気がします。
学校の友達と、好きな人と、いつもの悪友と…
色んな人とライナーに乗れた。
今考えるととっても幸せだったなと思います。
末期はただ寂しさから、思い出作りに乗ることが多く、最終週は友と思い出や近況を語りながら、馴染みの走りに身を委ね、心地よい時間を過ごしました。
特に夜のライナーの光の中を駆け抜ける感じや、特急とは打って変わり、サラリーマンを乗せてひたすらに走る無骨な姿や雰囲気がなんとも言えず好きでした。
言葉では言い表せないくらいの魅力と思い出の詰まっている列車でした。
最終日は共に185系を追っかけた仲間と共に小田原まで乗車。
通い慣れた東海道を聞き慣れた音ともに下っていくのは本当に感慨深く、涙が止まりませんでした。
最後に乗り慣れた185系の湘南ライナーで帰路に着けたこと。幸せに思います。
今日からは特急湘南として生まれ変わる湘南ライナー、ホームライナー、おはようライナー。
なんだか味気なくなってしまう気がするけど、多分その影には彼等がいるのだと思うと少し前向きに考えられる気がします。
僕の青春の毎日を彩ってくれて、本当にありがとうございました。毎日の糧でした。
また、夜の東海道で会いましょう。
さようなら。大好きです。
カット開示おーわりっ